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https://shindererababara.com/一目惚れ/
今まで私はバイトらしいバイトをせず、少しインターンをしたくらいで、社会経験が全くなかったため、自分がこれほど仕事ができないとわかっていなかった。
まず覚えないといけないことが覚えてもすぐ抜け落ちる。
電話対応がコミュ症過ぎてオドオドしてしまい取れない。
接客なのに人見知りしてお客様とまともに喋れない。
なんとか頑張ろうとメモするが、いざ客を前にすると積極的に話しかけてみたり、電話対応も慣れなのに取らないため全然成長していかない。
考えが子供過ぎて、電話なんて他の人も居るし私は取らなくていいや〜
接客も仕事内容とか覚えてから頑張ればいいよね!
そんな事ばかり考えて積極的に学ぶ機会を自分で逃していた。
初めてなら許されるものを、初めからミスする事を恐れて怒られたくない一心で、1番ダメな成長する機会を自分で奪う日々だった。
そうこうしているうちに、研修も終わってしまいそれぞれの店舗へ配属された。
私の店舗は私ともう1人同い年の男の子と同じ所属になった。
一緒になった同期とは元々仲も良く話しやすい人だったため何かあれば彼に頼れる!なんて考えていた。それが間違いだった実際は所属が決まると先輩社員から色々教えてもらいながら、少しずつ接客だったり独り立ちに向けて仕事を始めていった。
同じ所属の同期は研修だけで充分仕事を振れると先輩から言われ褒められていた。
一方私はなんでそんな事もわからないんだ。今まで何をしてきたんだ、これじゃあいつまでたっても独り立ちなんてできないし、客もお前に接客されるのは嫌がると散々な事を言われた。
毎日毎日そんな事を言われて、泣いてはダメだと自分に言い聞かせて、涙目になりながらなんとか仕事をこなして、会社を一歩出た瞬間涙が止まらず自分のマンションまで泣きながら帰る日々だった。
技術職的なところもある仕事なので同期が休憩している時間も休まず練習しても、それは褒められるどころか人よりできないんだからもっと練習しろと言われ、接客で自分に自信がなくて声が小さくなってしまいそれを見た先輩に怒鳴られたり毎日努力してもしても褒められることはなかった。
私はどこへ行っても何をしてもうまくいかない。きっと欠陥人間なんだと思った。
ある日先輩社員が仕事を休むことになり、代わりに同期が1人で接客する事になった。
ところがその彼も高熱が出てしまい、仕事を休もうか悩み先輩に相談したら、今日は誰も居ないから困ると言われ点滴をして出勤して接客をした。
ふらふらで出勤したのに、私は接客の仕事をせず(させてもらえず)練習していたのをみた同期の彼が、私が居るなら私にさせてもよかったんじゃないかと先輩社員に意見した。
それを聞いた先輩が鼻で笑ってこう言った
元気な私より体調不良でふらふらなお前の方がまだ人前に出しても恥ずかしくないよ!
お前(同期の彼)は大変だったと思うけど、怒るなら使えないこいつ(私)をどうにかしてくれよ!同期なんだし面倒見てあげてよ!
私はその時は笑いながら話を聞いていたがすぐにロッカーに逃げて号泣した。
私だって研修中はだめだめだったけど、仕事覚えようと努力したし、練習も人一倍やってるのに、どうして何も悪い事してないのにこんなに責められなきゃいけないの?
逃げ出したかった。
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