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ついに同期が新店舗へ移動が決まってしまった。
私は1人になってしまう…もう私を助けてくれる人は居ない…
そんな事ばかりかんがえていた。同期も同じように新店舗へ行けるのは嬉しいが悲しむ私を見て心配してくれていた。
本当にやっていけるんだろうか…
ある日そんな事ばかり考えていたのと、残業で遅くなってしまい寝坊をして仕事を遅刻をしてしまった。
接客業なので私はまだ見習いだから居ても居なくても仕事が滞る事はなかったが、お客様にやる気が無いと思われたんじゃないか？上司からも怒鳴られるんじゃないかと半べそかきながら出社した。
出社すると怖い顔した上司にとりあえずお客様に謝りに行けと言わた。
急いでお客様のところへ謝りに行くと。
客A「昨日残業でもしたの？疲れてるんじゃない？大丈夫？」
客B「入社してすぐで覚える事も多いだろうし、そろそろ疲れも溜まってるでしょ？無理しないでね！」
客C「寝坊しちゃったの？言ってくれれば起こしに言ってあげたのに。」
誰一人として私の事を責めたりせず、むしろ気を使って笑って声をかけてくれて受け入れてくれた。
私は子供の頃から人付き合いが苦手で、世の中悪い人ばかりで、揚げ足取ったり取られたりそんな世の中だと思ってた。
こんな風に寝坊なんてしたら、きっと裏で笑い物でこれから先信頼されないんじゃないかと思ってた。
だから今回こんな風に優しい言葉をかけてもらえるなんて夢にも思わなかった。
お客様も帰る時間になりお見送りをして、一緒に入ってた先輩にもう一度謝ると
先輩「〇〇（上司）はなんて言ってた？」
私「お客様に謝ってこいって言ってました」
先輩「ふーん。まぁ俺の客は俺がちゃんとしてないから、〇〇（私）の寝坊くらいで怒るような人誰も居ないし大丈夫だわ。昨日残業してたの？」
私「私もっと怒られたり、呆れられるかと思ったら皆さん優しくてびっくりしました。残業したんですけど、いつもと同じなのでそれほど遅くなかったんですけど…」
先輩「ふーん。まぁこういう事もたまにはあるよ」
先輩ももっと怒るのかと思ったら全く怒られず。そのあと上司に報告すると上司からも今後気をつけるように言われるだけだった。
その日のお昼休みまた別の先輩から
先輩「〇〇（私）寝坊したんだって？」
私「はい。すみません」
先輩「まぁ誰でもそういう事はあるよ。でも今の〇〇は逆に気にしすぎて今にも泣きそうな顔してるよ！一応接客でもあるんだから笑顔でね！午後からはいつもの〇〇で頼むよ！」
自分では顔に出してないつもりだったがそんなに顔に出ていたなんて…
よし！午後からは気持ちを入れ替えて頑張らないと！
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