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初めてお客様を怪我させてしまい、パニックになったが元々私と先輩2人で接客していたので、落ち着いて先輩が対応してくれた。
怪我自体は2〜3日で良くなるほどの軽症だったのですが、自分の技術面の低さから怪我をさせてしまったところがあったので凄く落ち込んだ。
最近は自分にやっと自身が持てていた時だったから余計に、やっぱり私はダメな人間なんだ。こんな私が図に乗るからこんな事になるんだと自分を心の中で責めているとたまたまそれを見ていた社長から呼ばれた。
社長「怪我なんてこの仕事ならつきものだけど、今回の怪我は〇〇（私）の技術がもう少しあれば防げた事故だったね！反省してまた練習すればいいんだよ。それとこういう事があったらどんなに軽い怪我でもお客様に対してこれ以上ないくらい丁寧に対応しなさい。そしたら学べる事沢山あるよ」
そう言って怒るわけでもなく私に優しく諭してくれた。
それからすぐ一緒に入っていた先輩から呼ばれ、こういう事故があったらどう対応するのか一通り教えてもらった。
大事故にならなかったんだからいい勉強だと思って学ぶように。そして本来ならその時の責任者の先輩がお客様が帰ったくらいにもう一度電話で連絡するルールになっているが、今回は私が電話して痛み具合を確認するように教えられた。
私は社長の言う通り誠意を持って、なるべく丁寧に怪我の具合やお詫びを伝えた。
すると今までその怪我したお客様は私よりも先輩の方が好きで来ていたのに次の週から私に対して今までより凄くフレンドリーに接してくれて距離が近くなった。
怪我させてしまって嫌われたかもしれないと思ったが逆でその日から私のファンになってくれた。
びっくりして昼休み先輩にその話をしていると、たまたまそれを聞いていた社長が入ってきて
社長「〇〇〜（私）言っただろ？ちゃんと対応したら学ぶ事があるって。怪我の巧妙じゃないけど、ちゃんと反省してどんなに小さい怪我だったとしても、丁寧に対応して誠意を見せる事でそのお客様はあなたのファンになってくれたんだよ。たかが電話一本って思うかもしれないけど、お客様からしたらこんな小さな事でわざわざ電話して気にしてくれたって気持ちが嬉しいんだよ。」
あの時落ち込んでいた私にそれを社長は教えたかったんだ…今までの私なら怪我させてウジウジするだけで何がベストな対応なのか分からなかった。
怪我させた事が悪い。それだけで憎まれると思っていた私にとって、怪我させた事嫌な事をさせた事が全てではなくて、その後の対応や誠意が大切なんだと学ばせてもらった。
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