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私は飲食店のバイトで痛いほど痛感してしまった。私は仕事ができない。できないレベルじゃないポンコツで頭が悪くてコミュ症で社会不適合者。
スポーツができたから大学も入れたが大学を卒業したら私は何ができるんだろう？プロになれるほど強くないし、実業団にも入れない。
今まで勉強もせず部活ばかりやってきて、部活をしてない子や続かない子をどこかで見下してたんだと思う。
根性がないからあの子達は部活じゃなくて、適当にサークル入って遊んで、遊ぶ金欲しさにバイトして…そんな風に見てた。
でも実際には私の方が何も社会に出て行く準備ができていない。
いい加減大人にならないと…
部活をしながらバイトを探すのは難しかったがどうにか社会経験を増やしたいと考えていた時またラッキーな事に声をかけてもらった。
部活のコーチの知り合いでスポーツ教室の先生がいて、バイトを探しているが運営が厳しいので時給が低く学べる事も限られているため全然バイトが見つからないらしい。
もしこの業界に興味があるならインターンで来ないか？という誘いだった。
ぼんやりではあったがスポーツを教える立場になりたいと思っていたので、私にはとても良い話だった。
バイト経験もなければ、スポーツを人に教えたのもボランティアで1度子供相手に教えただけだったので、初心者の私でもしっかり研修して大学卒業する頃には一人前になれるように指導もしてくれるという話だったので、即決する事にした。
インターンで行く事を決めて返事をしてからすぐ1週間もしないうちに一度面接？これからの話をする事が決まった。
行ってみるとバイトは同じ指導者として働いているのは私以外には大学生が2人、2人とも男の人だった。それから受付の主婦の方が数人、社員は4人ほど居てそのうち女性は1人だった。
そのため女性の先生で若い人は私だけだった。
社員のコーチからは女性のコーチは子供の親から喜ばれるから来てくれて嬉しいと言われたが私に務まるだろうかと不安だった。
とりあえず自己紹介をして最初は軽くサポートするアシスタントから始めて、慣れてきたら1人でクラスを持てるように頑張ろうと言う話になった。
話だけでその日は帰って、部活と授業の予定を優先しつつ、来れる日に来てくれたら良いよと言ってもらえたので、次の日2時間だけ夕方から行く事にした。
私がその日最初に入ったクラスは小学生の低学年のクラスだったが、一つのクラスにその日は5人ほどしかいなくてコーチ1人居れば充分だったが、まだ右も左もわからない私はとりあえず子供達と遊ぶ感じで入ってくれていいからと言われ入ってみた。
子供達は新しい女のコーチに喜んでくれて、女のコーチ珍しいんだよ！とかコーチ何歳？とか色々聞いてくれてまだ何もできない私でも大歓迎だった。
2コマ目のレッスンではまた小学校低学年のクラスだったが人数が一気に増えて10人も居た。
流石にコーチとアシスタントコーチも入って、私はその下のアシスタントコーチになった。
メインのコーチから同じアシスタントコーチの子をみてこれから自分がどうやって動いたらいいのか勉強するように言われた。
同じ大学生の男の子だったが私と違って気がきくし、お給料を頂いてるだけの仕事をきちんとこなしている感じがした。
お金を頂くってこういう事なんだなぁと改めてわかった。
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