私とおばぁちゃん⑤

私の祖母
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前回の話はこちら↓

https://shindererababara.com/私とおばあちゃん④/

私の母は私が3歳の時に離婚した

私には兄がいて兄は小さい頃とっても可愛いくて大人しい子どもだった

兄は男の子にしては大人しくお利口さんだったので元々男の子が好きな祖母にとって

可愛くて自慢の孫だった。

一方私はお転婆で活発な女の子だった。

母の遺伝で体を動かす事が大好きだったのでよく祖母に追いかけっこしよう!と誘っていた

兄は手のかからないいい子なのに対して、甘えん坊で疲れさせることばかりする私は

祖母にとって面倒な孫だったと思う。

母は仕事で家に帰れない日が年に数回あった。その日は決まって祖母の家に泊まるのだが

マザコンの私は母に1日会えないのが寂しくて泣いて母に仕事に行かないでと泣きついていた。

私は毎日母に腕枕をしてもらって、抱きついて寝ていたので母と眠れないのが不安だった。

その不安は子どもながらに祖母は兄の方が好きなのが分かるからだ。

例えばおやつにしても一つしか歳も変わらないのになにかにつけて兄だけ多めにされたり

男の子は将来学費にお金かかるからと言ってお年玉も多くもらったり

お菓子を母からのお小遣いで買ったとき兄の選ぶお菓子はセンスがいいが私は変だとか

他にも些細なことではあるが兄と差をつけられていた。

ある日母がまた泊まり込みの仕事になり私と兄は祖母の家に泊まった。

たまたまその日は観たいテレビ番組が兄と別かれてしまった。

私は確かいつも見ているバラエティー番組が見たかった。兄もいつもはそのバラエティーを見てるがその日は特番で動物が出てくるドキュメンタリーをやっていて動物好きな兄はそれを見たくて、母ならそういう時二人とも見るのをやめるか時間で区切って見させてくれた。

兄が見たい特番は2時間。私のバラエティーは1時間で始まりの時間が同じだった。

私は母のように祖母も時間で区切って最初は私の見たいものを見せてくれると思った。

ところが祖母は「お兄ちゃんが見てる番組の方が面白い。あなたが見たいバラエティーなんてくだらないからやめなさい」 と言って1分も見せてもらえず泣きながら一晩過ごした。

祖母は動物が大の苦手で嫌いなはずなのに、兄の味方しかしてくれなかった。

母が居なくて寂しいのにそれでも祖母は私に優しくしてくれないんだと思ってその夜泣きながら眠りについた。

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